移乗介助の負担を、在宅でも現実的に減らすという選択_Mt.

在宅介護において、移乗は大きな負担になりやすい動作です
在宅介護では、立ち上がりや車椅子への移動といった動作が、身体的にも心理的にも大きな負担になりやすい場面です。特に下肢の踏ん張りが弱くなる疾患では、介護者が身体を抱える形になりやすく、転倒や共倒れのリスクが高まります。
Fさんの場合、介護者が「支えきれない」状況に近づいていました
Fさんの場合、立位保持が不安定で、立ち上がりのたびに介護者が身体を支え続けなければならない状況でした。介護者は高齢で、力だけで支えることに限界があり、「もしこのまま倒れたらどうしよう」という不安を常に抱えて介助を行っていました。

介護される側も、「迷惑をかけたくない」「失敗したら怖い」という気持ちから、動作そのものに消極的になり、結果として寝たままオムツ交換を行う場面が増えていました。身体機能の低下だけでなく、本人の尊厳という点でも、気になる状況だったと記憶しています。
医師として、人の力だけに頼らない介助環境が必要だと判断しました
Fさんの状態を見て、このまま人の力だけで移乗を続けることは、患者さんにとっても介護者にとっても長く続けられないと判断しました。転倒による骨折や、介護者の腰痛・頚部痛といった二次的な問題が起きる可能性が高いと感じたからです。また、寝たままの介助が続くことで、立つ機会そのものが失われていく点も気になっていました。
その中で検討したのが、移乗をサポートする機器の導入です。いくつかの選択肢がある中で、今回HUGを検討した理由は、「人が抱え上げる動きに近い形で立ち上がりを支えられること」と、「在宅でも使えるサイズ感」でした。患者さん自身が足裏に体重をかけながら立つ動作を促せる点は、介助の負担だけでなく、生活の質にも影響すると感じました。

また、在宅で使用する以上、操作が複雑でないこと、設置や動線に大きな制約が出ないことも重要な判断材料でした。Fさんのご家庭の環境を考えたとき、これらの条件を満たしている点が、導入を検討する決め手になりました。
導入後、在宅でも無理のない移乗が可能になりました
HUGを導入してから、移乗時の不安は大きく減りました。人が無理に身体を持ち上げるのではなく、機器が一定の動きで身体を支えるため、立ち上がりのタイミングが安定します。患者さん自身も足裏に体重をかけやすくなり、立つ動作が以前より自然になりました。

介護者からは、「力任せに支えなくてよくなった」「毎回身構えなくなった」という声が聞かれています。移乗にかかる時間も短くなり、介護後に長時間休まなければ動けない、という状況は減りました。結果として、オムツ交換も寝たままではなく、立位で行える場面が増え、生活の質の改善にもつながっています。

在宅で使えるかどうかは重要なポイントでしたが、その点でもHUGは現実的でした。本体はコンパクトで、約100cm程度のスペースがあれば向きを変えることができ、ベッド周りや簡易トイレへの移動など、日常の動線の中で使用できています。一般的なトイレの中までは入らない場面もありましたが、簡易トイレを併用するなど、住環境に合わせた使い方が可能でした。「狭いから使えない」のではなく、「使える場所で、安全に使える」という選択肢を持てたことは、在宅介護において非常に重要だと感じています。
同じ立場の医療者・ケアマネの方へ
移乗に不安を抱えているご家庭は、想像以上に多いと思います。転倒や介護者の負担が見え始めた段階で、早めに環境面の支援を検討することが重要です。HUGはすべてのケースに適する万能な機器ではありませんが、「人の力だけに頼らない介助」を実現するための、現実的な選択肢のひとつです。
患者さんの安全と尊厳、そして介護者の身体と生活を守るという観点から、条件が合うケースでは検討に値する支援だと考えています。
▽製品紹介ページ

ベッドや車椅子への移動も安心!/ 移乗支援サポートロボット HUG(ハグ)
介護保険を利用で 月々 2,500 円〜 (税込)